西洋医学と東洋医療の融合

「健康になるためなら死んでもいい」

そんなギャグを本気で信じていたわけではありませんが、
健康は人間の根源的な欲求であることは間違いありません。

そして、私はこの分野に人よりも深く関わってきました。

現代の西洋医学のみではなく、
その流れとなった伝統医療、さらには東洋医学まで
様々な場所で学ぶことになったのです。

学びの場は日本国内だけにとどまらず、
より確かな情報を求めて海外に足を運ぶことにもなりました。

健康のために世界各国へ

本場のアーユルベーダの考えやヨガを学ぶために
インドへ行ったことがあります。

現地の人達は健康的どころか、
とてつもなく不衛生な場所で暮らしているのですが(笑

東洋医学の原点となった中国にも行ってきました。

医食同源の国なので、
街中にも療養食とでも呼ぶべき食事を出している店もあり、
食によって体の状態を整えるには悪くない場所です。

とは言え、
学ぶのには良くても住むのには厳しいでしょう。

北京は大気汚染がひどいですし、
水質汚染は各地で指摘されています。

農作物の残留農薬の問題をはじめとして、
様々なリスクを抱えている国です。

この2つの国は古くから文明が発達していた反面、
現在でも新興国扱いという矛盾を抱えています。

大国ではありながら、決して豊かではない国。

人口が大きいので経済規模は世界的にも巨大なものの、
一般の庶民の生活レベルは高くない国。

反面、歴史と伝統があるだけに、
一部の上層部の研究は今なお価値あるものとして残っています。

時の権力者が求めるものの一つに不老長寿がありますが、
当然ながらこの分野においても強いのがこの2つの国です。

他にも、アロマテラピーを学びにフランスに行ったり、
世界の最先端の事情を知りにニューヨークを訪れたりもしました。

医療ビジネスの犠牲にならないために

現在の医療はガチガチの利権構造のもとに成り立っています。

日本の国民皆保険制度は世界的にも高く評価されていますが、
保険とはまさに利権にほかなりません。

誰でも少ない負担で検査や治療を受けられるという光の反面には、
その構造上闇も生まれることになります。

たとえば、薬としての許認可。

日本は先進国の中でも許認可に時間がかかるとされていますが、
おかげで使える薬が実質的に制限されます。

これは最先端医療についても同様です。

逆に言えば、古い薬や治療法は保険が利くという理由で
全国で行われることになります。

とは言え、それだけならいいでしょう。

たとえ10年遅れていても、
そのギャップを我慢すればいいだけです。

しかし、実際はそれだけではありません。

日本が(というより多くの国が)取り入れているのは、
西洋医学の一部のみを中心とした医療です。

一般に西洋医学というと、
今の病院で行われているものをイメージしがちですが、
実際はもっと懐の広い伝統医療等も内包したものです。

現在の対処療法的な薬の処方や手術というのは、
ヨーロッパ等で発達してきた医療の一部にすぎないのです。

そして、症状をピンポイントで見る現代医療というのは、
必ず治療に副作用を伴います。

石油由来の薬剤を使ったり、
自然界には存在しないものを生成して体に取り入れるのだから、
副作用が出るのは当然のことと言えます。

そういった不都合が隠し通されるのも当然です。

製薬会社の合併がニュースをにぎわせる時、
その時価総額が恐るべきものになります。

たとえば、武田薬品工業の時価総額は3兆9,050億円です。

アステラス製薬だと3兆8,910億円だそうです。

とんでもない巨額ですね。

他にも病院、医療従事者、厚生労働省等が一丸となって
利権を守る構造になっています。

一度利権を得た側が簡単に明け渡さないのは、世の常です。

こうして国民にとって選択肢が狭まるという問題が発生します。

東洋医療の利点

東洋医療の場合、基本的な考え方として
個々の症状ではなく体全体の流れを重視するというものがあります。

陰陽や五行の考え方もその一部です。

このサイトでは、できるだけ専門用語は使わずに解説していきますが、
それぞれの問題はたとえば肝に起因するものであるとか、
脾に属するものであるという見方をします。

そして、肝に問題があるために偏頭痛や肝臓病、アトピー等が
引き起こされているという分析をします。

西洋医学において、上記3つの病気は別個のものです。

そのため、個別に対処することになるわけですが、
東洋医療においては原因は1つとして考えるわけです。

その上で医食同源の考えから食事を改善したり、
漢方薬を処方したり、気功等を取り入れたりすることになります。

大雑把な言い方をすれば、
表面化した症状を解決しようとするのが西洋医学(現代医療)、
根本の原因を追求して解消するのが東洋医療となります。

そのため、目先のことだけではなく、
より長い目で体の状態を改善していくのには
東洋医療の考え方や対処法を取り入れるのはとても有効です。

西洋医学の強み

東洋医療を紹介する文脈の中で、
西洋医学が批判されることは多くあります。

しかし、私はそれも正しいスタンスではないと思っています。

なぜか?

理由は単純で、西洋医学にも取り入れるべき理由があるからです。

想像してみてください。

今すぐ日本全国の病院を閉鎖するのは得策でしょうか?

そんな極論が正当なはずがありません。

西洋医学の強みとして、即効性があります。

たとえ根本治療になっていないとしても、
すぐに症状が和らぐというのは説得力があります。

この点が東洋医療に比べて世間の指示を受けやすい理由でもあります。

結果を判断するのに要する期間が短いほうがデータが取りやすい上、
長期化すれば様々な様子が入ってきてしまうため、
検証が難しくなります。

10年もかけて研究しても、
体に影響を及ぼす影響は山ほど発生しますので。

こうした即効性や癌の手術のような大胆な施術が行えるのは、
西洋医学の強みです。

そのため、東洋医療と両方をうまく融合させることによって、
急性の症状と根本原因のそれぞれを解決するのが得策となります。

当サイトは、そのための情報提供を行う場となります。