偽物のヨガに注意

ヨガやティラピスは10年ほど前に大ブームになり、
その後も世界的に普及した印象があります。

健康や美容に良いということで、
日本では女性を中心に根強い人気を誇っていますね。

東洋医療の観点から見ても、
本来のヨガはとても体に良いものです。

その思想は気功や漢方とも通じるところがあります。

しかしながら、とりあえずヨガ教室に通えばいいかと言えば、
それはまた別の話です。

というのも、世の中のほとんどのヨガは、
なんちゃっての偽物でしかないからです。

上辺だけ取り繕っているだけで、
インストラクターも本質を理解できていないため、
教わっても健康効果は限定的ということが多く、
ウォーキングやジョギングと大して効果は変わらないのが
かなりの数のヨガ教室だと考えていいでしょう。

DVD等を見て自宅で行う場合も同様のことが言えます。

ちょっと汗を流したいぐらいなら、
それもありだとは思います。

「ウォーキングぐらいの効果があって、
楽しく続けられるならいいんじゃないですか?」
と感じる人もいるでしょう。

そのような考えで取り組んでいるのであれば、
何ら問題ありません。

今回指摘しておきたいのは、
本格的なヨガのような効用を期待している人の場合には
期待が裏切られるリスクがあるということです。

ヨガの本質はとても深く、
呼吸法だけでも左の鼻から吸って右の鼻から吐くとか、
常人では簡単に実践できないものです。

そのため、本格的な修行が必要になります。

健康のためというレベルなら、
必ずしも本質まで突き詰める必要はないわけですが、
気の流れを調整したいのであれば
簡易な呼吸法ぐらいは取り入れておく必要があります。

別の言葉で言えば、
体の動きだけを教えるインストラクターでは
そこまでの理解はしていない、あるいは伝えてはいないことになります。

そのため、より健康効果の高いヨガをするなら、
呼吸法にこだわっている教室を探すことをお勧めします。

基本は鼻呼吸になりますが、
これを徹底しているところがいいでしょう。

友達に誘われたりしたら、
どんな呼吸を指導されているのか聞いてみると、
外れを引く確率を下げることができます。

コブラのポーズやダウンドッグ、太陽礼拝、浮遊のポーズ等、
見た目に分かりやすい動きやポーズが注目されがちですし、
商業的に考えれば視覚的な派手さの演出の方が重要でしょう。

その反面、呼吸は地味で手を抜くインストラクターも少なからずいます。

そうしたところまで丁寧に指導してくれる教室なら、
ヨガを上手に身につけられる可能性が高くなります。