閉塞性黄疸の症状の特徴は2つ

胆汁の流れが滞って起こる閉塞性黄疸の症状の特徴について、
今回はお伝えします。

一般に知られているように、
肌や目が黄色がかるというのは特徴の1つですが、
それ以外に腹痛や発熱を伴う場合があります。

これは原因によって、腹痛等の有無に傾向があります。

というのも、閉塞性黄疸の原因が胆管結石の場合、
石によって急激に通り道が塞がれることになるため、
症状として腹痛や発熱を伴いやすい傾向にあります。

この場合、石が最初から胆管内に石が出来る場合と、
他の場所でできた石が移動してきて詰まる場合があります。

これに対し、胆管がんやすい臓がんが原因の場合、
時間をかけてゆっくりとふさいでいくため、
熱や腹部の痛みは現れづらい傾向にあります。

このように、出てくる結果にも違いが出てくるのです。

もちろん、これは一般的な傾向の話なので、
腹痛があれば絶対に癌ではないと
確定できるものではありません。

あくまで一般論として捉えてください。

なお、診断には超音波検査が使われる事が多く、
閉塞性黄疸であることはほぼこの検査によって調べられます。

また、9割以上のケースで
どの部分に閉塞が見られるかも確認でき、
半数以上は原因も見分けられます。

このあたりの医療の技術の進歩は本当にありがたいですね。

以前だと肝臓の機能を調べたりもしていましたが、
どんどん簡単に分かるようになっています。

症状が見つかった時には

原閉塞性黄疸は外科的な処置が必要な場合があり、
その場合には経皮経肝胆道ドレナージや内視鏡的逆行性胆管ドレナージ、
経皮経肝胆嚢ドレナージ、胆嚢外瘻等を用います。

場合によっては出血を起こしたり、
肝臓や腎臓に障害を起こすようなこともあるので、
放置しておくと危険です。

腹痛等の緊急性の有無に関わらず、
あやしい症状が出た時には受診しておいた方が安心です。

「もし癌だったら、1日でも発覚を先延ばしにしたい」
と言っていた人もいます。

この方は会社経営者でしたので、
弱みを社の内外に悟られるわけにいかないという思いが
念頭にあるということでした。

ただ、後継者の育成や組織の引き継ぎ等を考えると、
ギリギリになってから発覚するのも問題な気がします。

すでに次の社長候補が育っていて、
万が一があってもスムーズに
承継出来る状態だったのかもしれませんが。

こういった特殊な方ではなくても、
嫌なことは先延ばしにしたいというのは自然な心理でしょう。

ただし、治療が送れることで癌の場合には余命が縮んだり、
結石の場合は閉塞性黄疸の症状だけではなく、
肝臓や腎臓へのダメージが出てきたり、
感染症を引き起こすこともあります。

早期に発見したら比較的簡単に治療できたのが、
遅れたために辛い思いをして病床に伏す期間が
伸びる恐れがあるのです。

こうして考えると、
年寄りくさい説教じみた話ではありますが、
やはり異変を感じたら早めの検査が重要となります。

こじらせてから解決するよりは、
問題が小さなうちに解消しておく。

シンプルな真理ですね。