偏頭痛によい食べ物、避けたいもの

偏頭痛と食べ物の関係を考える上で抑えておきたい前提として、
血管を拡張する成分が多く含まれているものは
避けておきたいということがあります。

以前別の記事で書きましたが、
痛みの原因として頭の血管が過剰に拡張されることが挙げられます。

ということは、それを助長するようなものは
口にしないほうがいいというわけです。

その中でも元凶の1つとされる成分が、チラミンです。

こちらは一時的に血管を収縮させ、その後に拡張に反転します。

チラミンはチーズやワイン、レバー、チョコレートなどに含まれます。

チーズをつまみながらワインをたしなむなんて、
偏頭痛を悪化させる原因になるというわけです。

ワインのポリフェノールの健康効果は有名ですが、
食べ物・飲み物が含む栄養分には様々な側面があります。

ある面では体に良くても、別の面では悪影響があるというのは普通です。

そもそもアルコールを摂り過ぎること自体も
当然ながら肝臓やその他の臓器にダメージを与えることになります。

レバーも一般には鉄分を多く含んだ健康的な食べ物のイメージがありますが、
チラミンを含んでいるという意味では注意したい食べ物です。

亜硝酸も同様に避けておきたい成分です。

こちらはハムやソーセージ、サラミを加工するのに使われています。

色つやをよくするのに使われているわけですが、
何となくドイツ人は偏頭痛に悪い食べ物ばかり食べているイメージを
思い浮かべてしまったのは私だけでしょうか?

ハムやサラミはそこまでの量を1度に食べない気がしますが、
ソーセージは条件が違いますし。

続いて、インスタント食品やスナック菓子に
うまみ調味料として使われるグルタミン酸ナトリウムも同様です。

体に悪いイメージの食べ物が、
案の定問題があったということになります。

インスタント食品は便利なのはよいのですが、
他にも保存料や着色料等が含まれていますし、
健康的かどうかという面では疑問視せざるをえません。

とは言え、厳密に健康的な食生活を送ろうとすると、
オーガニックで無農薬の野菜を揃えるところから始まり、
肉を買うのにも餌として何を使っていたのか
こだわることも必要になります。

遺伝子組み換え食品を嫌う人は多いですが、
それらを家畜に与えている例は少なくありませんので。

米も玄米や五穀米に変えることになるでしょう。

基本的にスナック菓子等は食べられなくなりますし、
食生活は浮世離れしていくことになります。

とても外食なんてできなくなり、
コストは通常よりもずっと大きくなります。

これが現実的なのかどうかは人によると思いますが、
健康のためだけに生きているわけではないでしょうから、
適当なところでバランスを取る必要があります。

偏頭痛があるなら食べ物にこだわることも必要ですが、
適度に息抜きをしないと嫌になってしまいます。

口に入れるものを気をつけても、
それだけで問題が解決するわけでもありませんし。

極端な話、チラミンや亜硝酸、グルタミン酸ナトリウムを10分の1にしても、
症状の頻度や程度が10分の1になるわけではありません。

体質等の要素もあるので、
あまり思いつめないことをお勧めします。

偏頭痛の味方となる食べ物・飲み物

血糖値を安定させる手伝いをしてくれるという意味で、
甘いものは症状の予防になります。

これは血糖値が下がった際に偏頭痛が起こりやすいためです。

言い換えると、好きなだけケーキやマカロン、和菓子等を
食べるのがいいということではありません。

あくまでも空腹で血糖値が下がっている時に、
軽くつまむ程度で十分ということです。

また、甘いものでもチョコレートはチラミンを多く含むので、
避けておいた方がいいでしょう。

それから飲み物としては、コーヒーに予防効果があるとされます。

カフェインは悪い部分が取り上げられがちですが、
適度であればプラスになるとされているのです。

あとはマグネシウムを含む食べ物も、
血管の緊張を緩和させる働きがあります。

具体的には、いわしやナッツ(アーモンド等)、大豆、ひじき等です。

これらを上手に活用することで、
偏頭痛を予防したり、症状を抑えてください。

他にも東洋医療的には根本原因を解決することで、
問題を解決するという考え方があります。

ただし、これは弱っている臓器の特定が必要になるため、
具体的に何を食べればいいかがケース・バイ・ケースで、
ここでお伝えすることが現実的にはできません。

そのため、食べ物については上記の対策が
手軽に実施できる内容となります。