偏頭痛の症状が現れた時にやっておきたい対策

偏頭痛の症状が出たらすぐに横になって休める、
という人ばかりではないと思います。

むしろ、無理をしてでも仕事を続けなければいけないとか、
家事をしておく必要があるという人の方が多いはずです。

ということで、そんな時に役立つ対処法をまとめておきます。

精神力だけで耐えるのは辛いですからね。

まずは偏頭痛の症状が出始めた時には、
お茶やコーヒーでカフェインを取っておくと、
鎮痛作用を得ることができます。

ただし、これは痛みが収まるまでどんどん追加で飲むのが
理想ということではありません。

適切な量としては、コーヒーであれば1日に2杯程度です。

紅茶の方がコーヒーよりもカフェインが含まれているので、
こちらも一杯から二杯を目安にしてください。

さすがに飲み物だけで症状が完全に良くなるということはありませんが、
手軽にできる対策としてはありでしょう。

続いて、首の後ろ側を冷やす方法です。

冷やした濡れタオル等を使ってもいいですし、
冷えピタを使う手もあります。

更に言うと、冷えピタを使うのには冷やすことによって
血管を収縮させるという直接的な意味合いの他に、
周囲に体調が悪いことをアピールできる効果もあります。

通常は額に貼るはずの冷えピタを首に貼っていれば、
理由を聞いてくる人もいるでしょう。

その時に偏頭痛がひどいことを伝えれば、
会社であれば早めに帰りやすい空気が出来る場合もあります。

早退とまではいかなくても、
普段よりも残業を早めに切り上げることができるだけでも、
十分に意味があるのではないでしょうか。

ただし、この方法は諸刃の剣でもあります。

というのも、頻繁に偏頭痛の症状が出る場合、
周囲の心象は悪くなります。

仮病を使ったり、
ことさらに体調の悪さを強調して同情を集めようとしていると
誤解されることもありえます。

また、上司や人事に虚弱体質と認識されると、
人事考課にもマイナスに影響するでしょう。

健康でいつでもバリバリ働ける人の方が、
起業としては都合のいい労働力になるのは間違いありませんので。

そんなわけで、時には人から目立たないように
首筋を冷やすことも必要になってきます。

偏頭痛そのものとは何の関係もないところにまで
気を配らなければいけないというのも皮肉な話ですが、
そういったストレスも症状を抱える人が増える原因となっています。

あとは受験や体育祭で着用するようなハチマキをしめると、
余計な血流が抑えられて痛みを緩和できる場合があります。

この場合は、ドクドクと激しく脈打っている血管のあたりを
通るようにハチマキを巻いてください。

当然ながら、ゆっくりベッドで眠るのが偏頭痛の治し方の基本です。

ただし、理想論ばかりで実行できないのでは意味がないので、
上記のような対策も適宜活用してみてください。

なお、眠るときは脳を活動状態から解放するため、
部屋の明かりは消しておきましょう。

これは偏頭痛の対策ばかりではなく、
脳や体をしっかり休養させるために重要なことになります。

明かりを付けたまま寝る人もいますが、
これは睡眠の質を分かりやすく落としてしまう行為です。

常夜灯のような小さな明かりであっても、
消しておくのが理想です。

また、薄いカーテンで外の光が漏れてくるようなら、
遮光性の高いカーテンを購入することをお勧めします。

余計な出費に感じるかもしれませんが、
健康に与える影響を考えれば費用対効果は抜群にいいと言えるでしょう。

睡眠の質を高めることは、偏頭痛の症状を改善するだけではなく、
予防にもつながります。

現代は眠りの質が下がりがちな時代です。

寝る直前までテレビやパソコン、スマホの明滅する光で目から刺激を受け、
脳がリラックスしていない状態で横になる人が多いことも
その理由の1つです。

本来の人間の生活のサイクルは、
夜になったら寝るとか、焚き火の明かりで時を過ごすというものです。

1日の終わりに向けて、ゆっくりシフトダウンしていくのが理想ですが、
それが難しい環境になっています。

できることなら、寝る前の2時間は
テレビやスマホは禁止と言いたいところですが、
それもなかなか難しいと思います。

それなら、せめて寝ている間だけでも
余計な刺激になる光がない状態を作っておくことをおすすめします。

せっかく同じ時間睡眠を取るのなら、
疲れがしっかり取れている方が望ましいはずです。

そのために、寝るときは暗い部屋で、
目が覚めたら太陽の光を見るということを習慣づけてみてください。

偏頭痛だけではなく、
様々な病気の症状の予防にもつながる対策となります。