偏頭痛の治し方ー即効性のある方法から、根本原因の解消まで

偏頭痛の治し方を考えるときには、
大きく2つのアプローチが必要になります。

まずはすでに症状が出ている場合への対処法で、
こちらは時間をかけずに行えることが条件となります。

すでに痛みがあるのなら、
期間を気にせずゆっくり対策を行っていたのでは手遅れですので。

もう1つは根本的な体質改善です。

目先の症状の治し方ばかりを求めても、
結局はいたちごっこになります。

一時的に改善しても偏頭痛が再発し、
結局は辛い思いをすることになります。

そう考えると、どちらか一方が重要なのではなく、
両方をバランスよく組み合わせていく必要があります。

タイミングによって優先順位は変わってくるにしても、
どちらか一方が不要ということにはなりません。

まずは比較的即効性のある方法から見ていきましょう。

いくつか方法がありますが、1つ目は頭および首筋を冷やす方法です。

これは拡張した血管の収縮を促すことになります。

偏頭痛の治し方としても、一般的な手法ですね。

昔ながらの氷枕以外にも、
今では冷えピタも一般化したのでお世話になっている人も多いと思います。

私も風邪を引いた時には使っています。

温めたり冷やしたりというのは、
東洋医療においても様々な場面で活用されている対処法です。

次はコーヒーや紅茶、緑茶を飲むことです。

こちらはカフェインを摂取することにより、
鎮痛作用を期待するというものです。

少し変わった方法だと、頭に布を巻くという方法もあります。

これははちまきのように、ひも状のものがいいです。

あとは過度に締め付けないために、
伸縮性のない布やひもが向いています。

そして基本中の基本ですが、
横になって休養を取るというのも有効です。

この時に快適な温度が重要なのは当然ですが、
音と光もできるだけ気をつけてください。

脳が寝ている間も休まらないためです。

特に光はまぶたを閉じることもあって軽視する人が多いですが、
睡眠の質を上げるためにはとても重要な要素です。

出来る限り暗闇に近い状態で寝ることによって、
脳の回復の程度は高まります。

こうしたことが、比較的即効性のある偏頭痛への対処法となります。

では、長期的な治し方、根本原因を取り除く方法としては
どのようなものがあるかを見ていきましょう。

まずは原因を特定しないことには、
それを解消する方法も見つかりません。

そのため、ファーストステップとして原因の解明が必要です。

東洋医療の観点から、
どの臓器が問題を引き起こしているのか、
具体的にどんな対策が必要かを明らかにすることをお勧めします。

顔色や舌の色、気温に対する感覚(暑がりか寒がりか)等を手がかりに、
自己診断する方法がないわけではありません。

しかし、かなりアバウトなものになってしまう上、
複数の臓器に問題が起きている場合には
判断が難しくなってきます。

また、肺に問題があるといった結論は同じだとしても、
どの程度悪いのかによって対策は変わってきます。

食事を改善するだけでいい場合もあれば、
治療が必要になったり、しばらくは療養が推奨されることもあります。

気功体操のように体に負荷をかけるものは、
タイミングによって強度を考慮する必要があるので、
誰でも同じ体操をするわけにはいきません。

こうしたことを考えると、
偏頭痛の根本的な治し方としては、
まず東洋医療の治療家に診断をしてもらい、
現状を把握することから始まります。

その際に、今後の治療法についてもアドバイスをもらいましょう。

基本的に、治療方針の中に食生活は入ってくるはずです。

体に悪い食べ物を食べながら、
健康になろうとするのは矛盾しています。

どの臓器が弱いかで、推奨される食べ物も変わってきますし、
敬遠すべきものも出てきます。

胃腸が弱いのに消化の悪いものを好んでいるようなことは、
現代の食生活においては普通のことになりました。

体の声を聞き入れることよりも、
社会的な価値観や古代からの本能が勝ってしまうのが
人間の基本的な性質です。

そういったことも踏まえて、
一度体の状態と生活習慣を見なおしておくことは有効でしょう。

これは一朝一夕に完了するわけではありません。

ただし、人によっては一週間もかからずに
何らかの変化を感じられることはあります。

偏頭痛の症状が出づらくなること以外にも、
体や肩が軽くなってきたとか、
鼻の通りが良くなったとか、
冷え性だったのに足先がポカポカするといった話も聞きます。

ただし、人によっては時間がかかるので、
その場合は実感を得るまでに数ヶ月の時間を要することもあります。

このあたりが東洋医療の面倒なところです。

抗生剤を飲むような劇的な変化はないので、
半信半疑で続けている期間がつらいのです。

東洋医療の場合、特定の病気の治し方だけではなく、
生活習慣というところまで関わってきます。

西洋医学でも食習慣等について、
簡単な助言や禁止事項が設けられることもありますが、
東洋医療の場合はその比率が大きいのです。

そのため、好き勝手に飲食したいという人にとっては
取っ付きが悪く、続けづらいという問題があります。

偏頭痛にしても、
既存の症状が短時間でケロッと治るというより、
徐々に頻度が落ちていくという流れなので
実感しやすいかと言えば、なかなか難しいのが現実です。