看護師が語る健康診断の重要性

健康診断はとっても重要です、とっても、です。

当たり前ですが、早期発見、早期治療ですね。

職場に勤めていれば人間ドックが必ずあって、年に一回必ずしていると思うんですけれども、どうせ若いからまだ癌なんてなるわけがないと考えている人がいるかもしれないんですけれども、たとえば子宮頸癌とかですね、子宮系、女性生殖器系の病気。

子宮癌もそう、卵巣癌とか乳癌とかですが、そういったものは最近の傾向ではかなり若年の30代前半くらいからいたりとかします。

それも全員、うちの病院に来てくれた患者さん達もみんな健康診断で引っかかって再検査したら癌があったということで早期に発見されて、なので早期に発見されて、小さいのでかなり小さな傷でそれくらいの手術で済んでいます。

こういったときに健康診断の重要性が痛感できるなと思うんですけれども、30代前半といったら女性だったら家庭があって子どもが小さくてということで、なかなか逆に健康診断に行く機会とかする時間がないかもしれないんですけれども、手術するにしても、短い時間で二泊三日の退院で家に帰れるっていった方が結果的に家族とか子どもに迷惑をかけない方向になるんじゃないかなと思います。

ひとり、私の友人の話なんですけれども、45歳で他界した友人なんですが。

もともと女性生殖器系に疾患が多い友人だったんですけれども、子宮筋腫が大きくて、子どもを出産した後に子宮は取ってしまって、卵巣は残っていたと。

その後ちょっと子育てと正社員の仕事で忙しくて、なかなか健康診断を受ける機会がなかった。

そのときたまたま自分のお父さんが亡くなって、子どものことでちょっと色々あったということで、かなりストレスがかかってたんですけれども、その時にお腹が妊婦みたいに大きくなったんだけども、妊娠の可能性はない、と。

どうしたのかと病院に駆け込んだら、便秘かと彼女は最初思ったみたいだったんですけれども、実は卵巣癌のステージ4といって、体中に転移をしていたということがありました。

彼女はその後、まず手術をして卵巣を取り除いて、癌を取り除いたんですけれども、その後抗がん剤をして転移した癌を少しでも小さくして延命治療をしたんですけれども、治療の甲斐がなく発見されて一年半でこの世を去ってしまいました。

このときにやっぱり最低限1年に一回は必ず健康診断を受けてほしいなと思いました。

主婦の方とか、会社で検診が受けれないと思うんですけれども、自治体の方から来ているフリーチケットを使って検診をしていくことは大切かなと思います。

日本は先進国なんですけれども、先進国でも癌のチェックアップを受けていない順位がすごく高いということなので、医療費は安いかもしれないんですけれども、なった後の国の医療費を節約するといった意味でも予防の意識を高めて、なる前にチェックアップに行ってほしいなと思います。

彼女のような、まだ若くして子どもも残して他界するような人はもう見たくないなと思います。