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過呼吸とパニック障害の違いを分かりやすく解説

過呼吸とパニック障害は両方を併発する人もいるため、
混同されやすい病気と言えます。

しかしながら、両者はあくまで別個の問題であって、
一緒にするべきではありません。

どのような違いがあるかを見ていきましょう。

まずは過呼吸ですが、こちらは過換気症候群とも呼ばれ、
主にストレスや緊張、恐怖、不安等が原因で
呼吸中枢や自律神経の働きに支障をきたすことで起こります。

文字通り、必要以上に息を吸ったり吐いたりしている状態で、
息苦しさや動悸、胸部の痛み、めまい、手や足先のしびれ等の
症状も起こります。

これに対し、パニック障害は脳内神経伝達物質の1つ、
ノルアドレナリンとセロトニンの調和が乱れることが
原因で生じる病気です。

まだまだ全容が解明されているわけではなく、
分からないところも残されているのが実際のところです。

症状としては、
動悸や突然の発汗、めまい、呼吸困難等があり、
通常は20分から30分程度で収まります。

発作を起こすことへの予期不安によって、
人前に出ることを恐れる広場恐怖が起こり、
ますます精神的に追い込まれていくことが多く見られます。

パニック障害の場合、パニック発作、予期不安、広場恐怖が
3大症状と呼ばれる顕著な特徴となります。

それぞれが悪い方向に作用して悪循環を引き起こし、
泥沼に陥る傾向があるのが怖いところです。

予期不安が大きくなれば、それだけ外出にも気を使います。

出かけた先で発作を起こせば他人の目も気になりますし、
新幹線や飛行機に乗っているときはすぐに降りることもできません。

環境を簡単に変えられないのです。

こうしたことが広場恐怖を引き起こします。

このように3つの要素が独立して存在するだけではなく、
悪い方向に影響を与え合ってしまうのです。

過呼吸とパニック障害では治療方法も異なります。

過呼吸の場合には、症状が出た時の対応としては、
息を長く吸って吐くことを意識し、
焦って短く呼吸をしないようにすることが大切です。

それ以外にもペーパーバッグ法と呼ばれる
一般にも広く知られる対処法があります。

紙袋を口元に当てて二酸化炭素の濃度を高める方法です。

ただし、過剰に二酸化炭素が増えると、
今度は酸素が不足するようになってしまいます。

そのため、適度な隙間を開けておく必要があります。

他にも過呼吸を治すにはストレスの原因を取り除くため、
場所によっては環境を変えるのも有効です。

職場環境や人間関係がストレスになっているなら、
仕事や住んでいる街を変えるのも手です。

一見すると病気と関係ないことのように思えますが、
精神的な問題を解決するのに場所を変えるのは有効な手段です。

パニック障害の場合は過呼吸とは異なり、
薬による治療や心理療法がメインになります。

たとえば、もっとも多く使われるのはSSRIと呼ばれるもおで、
選択的セロトニン再取り込み阻害薬です。

これは脳内のセロトニンを増やす働きがあり、
大体半月程度で効果が現れ始めます。

脳内神経伝達物質のバランスが悪くなっているものを、
調整するための薬です。

他にも抗不安薬や三環系抗うつ薬も使用します。

心理療法としては、認知行動療法や自律訓練法があります。

認知行動療法は徐々に適切な行動が取れるように
慣らしていくものです。

たとえば、広場恐怖で新幹線に乗れない場合、
最初は各駅停車の電車から始めるとか、
それも厳しければ駅に行くところまでとか、
徐々に段階を増えて恐怖に打ち勝っていくものです。

自律訓練法は、簡単にいえば自分をコントロールして
リラックスできる技術を身に付ける方法です。

リラックスの技術というのもおかしな響きかもしれませんが、
少なからず現代人は過緊張の傾向があります。

上手に体や心のネジをゆるめるのは重要な事です。

過呼吸とパニック障害には似たところもありますが、
このように別の原因で症状が起き、治療法も異なります。

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