後頭部に偏頭痛が出る場合には

症状が後頭部に出る偏頭痛の場合、
基本的には短期目線での対処と長期での体質改善の
両方が必要になります。

さすがに症状が出ている真っ最中は、
まず目の前の問題を解決することが最優先です。

人によっては吐き気やめまいを伴うようなこともあるので、
そんな時にジタバタしても仕方ありません。

先のことより目下の状況をどうにかしましょう。

まずはすでに症状が出ている場合。

この場合は首から後頭部を冷やすのが簡単な対処法です。

水を絞ったタオルでもいいですし、
氷枕等でもかまいません。

首筋なら冷えピタのようなものでも代用できます。

過剰な血管の広がりを抑えることによって
偏頭痛の症状を和らげることを期待できます。

お茶やコーヒーに含まれるカフェインの鎮痛作用に
期待するのも1つの手です。

もちろん鎮痛薬のような大きな効果は期待できませんが、
簡単に自販機やオフィスのコーヒーメーカーで入手できるという意味で、
とても手軽な方法です。

理想はゆっくり眠ることです。

基本過ぎてわざわざ説明するまでもない話ですが。

事情が許すのであれば、後頭部の偏頭痛が取れるまで
ぐっすり眠るのが理想です。

なかなかそうはいかないのが
多くの社会人の辛いところではありますが。

閃輝暗点という偏頭痛の前兆もあります。

これはすべての人に起こる現象ではないので、
必ずしも発見できるわけではありませんが、
中には毎回のように症状が出る前に閃輝暗点が出る人もいます。

閃輝暗点とはどういったことかと言うと、
目の前がチカチカしたり、急に光ったように感じたりします。

前兆があるのであれば、
その後に安静にしたり、早めに仕事を片付けたりと
ある程度の対処をしておくこともできます。

悪くなってからバタバタと対応するよりは余裕を持てます。

長期的に考えると、
やはり後頭部の偏頭痛を解消するには
根本原因から取り除く必要があります。

西洋医学としては根治させるのがまだ難しいのですが、
東洋医療の分野に目を向けると希望が持てます。

と言うのも、偏頭痛が起きているのには
原因となる臓器があるからです。

残念なのは、「肝臓が悪い」といった万人向けの回答がないこと。

最終的に現れる症状が後頭部の偏頭痛で一致していても、
そこに至る経路は様々です。

そのため、何が原因かは個別に見ていかないと分からないのです。

したがって、一般的に健康とされる生活を送るのはもちろん有効ですが、
それだけで十分とは限りません。

特定の内臓が弱っている場合、
それに合わせた食生活に調整することが必要な場合もあるためです。

とは言え、この内臓の診断はできる治療家も限られているので、
ひとまずは健康的な生活に切り替えるだけでも
取り組む価値はあるでしょう。

その上で思うように改善が見られずに症状が繰り返すようなら、
どの内臓に問題があるかを相談に行った方がいいかもしれません。