足裏マッサージは背中よりも内臓に利くのか?

足には内臓に直結するツボが集中しているため、
どの部分が痛むかで診断ができると言われたり、
治療に使えるということは世界的に知られています。

リフレクソロジーや足反射区療法はこのような考え方を
根底にした手法の代表的なものと言えるでしょう。

一方で、マッサージには背中や肩を中心にしたものもあります。

肩こりの話は今回は関係ないので脇に置いておくとして、
内臓のケアという部分ではどうなのか考えてみましょう。

東洋医療的に考えると、
人間の体には経絡やツボというものがあります。

これらは足だけにあるわけではなく、
全身に張り巡らされています。

特定の症状、たとえば偏頭痛や腹痛についてのツボとか、
耳鳴りを軽減させるためのツボとか、
そういったものは民間療法としても使われています。

経絡は東洋医療で言う気が流れる通り道なので、
全身を通っています。

でないと気が滞ってしまいますので。

背中をマッサージする場合においても、
こうした経絡やツボに働きかけることは可能です。

皮膚や肉の下にある内臓を直接的に刺激するだけではなく、
こういったツボ等を刺激するのは
背中の場合でも可能です。

実際、気功による治療家においても、
足と背中(腕等の上半身も含む)の療法を対象にし、
施術を行っていたりします。

ただし、これまでに見てきた治療家の傾向として、
やはり足裏を重視することが多く、
その点において足の裏の重要性というのは揺らぎません。

痛みを覚えたり、皮膚が荒れたりするレベルでなければ、
ちょっとしたマッサージを足裏にするのは
健康を維持するという意味でもお勧めです。

もちろん、これは病気を治すという段階ではなく、
未病の段階の話です。

特定の部位に大きな問題を抱えている場合には、
状況を見ながら治療をする必要があります。

ネット上でも足反射区療法の解説サイトなどはあり、
足裏の土の部分が臓器のどれと対応しているのかを
示す表なども公開されています。

しかし、それを見たら万全というわけではなく、
実際は各臓器のバランスや体調不良との関係、
気・血・水との関係も見ながら治療する必要があります。

足裏を刺激するのが健康的というのは、
毎日30分以上は歩いたほうがいいというのと
同じ程度のニュアンスで受け取ってください。

それさえやっておけば、
治療の代わりになるという意味ではありません。