吐き気や頭痛を伴う立ちくらみは怖い病気の兆候?

頭痛や吐き気のない通常の立ちくらみの場合、
起立性低血圧や自律神経失調症、貧血が
原因になっていることが多く、
特別大きな病気というわけではないのが通常です。

貧血等で昔からめまいが起こりやすいとか、
朝礼で何度か倒れたことがあるという人もいるでしょう。

厄介な症状ではある一方で、
直接的に命に関わるようなものではないという意味で
それなりに安心なところもあります。

もっとも、エスカレーターや階段で立ちくらみを起こせば、
転倒して頭を強打するようなこともありえるわけなので
決して楽観視できない問題ではありますが。

立ちくらみに頭痛や吐き気を伴う場合、
上記のような比較的軽めの原因ではなく、
脳の病気の症状として現れている場合があります。

あくまで可能性の話なので、必ずというわけではありませんし、
ただ疲れがたまっているだけとか、
風邪を併発しているだけの場合もあります。

あるいはメニエール病が関係していることや、
自律神経失調症が原因の場合の中にも
吐き気や頭痛が起こる場合もあります。

ただ、重要なのは危険な病気の可能性があるということです。

早期発見・早期治療をすれば簡単に治るのに、
処置が遅れたために手遅れになったり、
長期の療養が必要になるケースもあります。

そう考えると、
体からの声として病院に行ってみるのも賢明な選択でしょう。

何もなければ、わざわざ病院に行く機会もありません。

別に楽しいところでもありませんし、
街の寄り合い所のような感覚で
利用している一部のお年寄りを除けば、
病院なんてよほどのことがなければ
足を運びたくない場所でしょう。

たしかに楽しい場所ではありませんが、
立ちくらみと頭痛、吐き気があるなら
診てもらうだけの立派な理由になります。

検査をして問題がなければ安心できるわけですし、
時間と手間はかかりますが
少しだけ労を惜しまずに行動してみましょう。

特に脳に疾患がある場合、
早めに対処しておくことが必要です。

なじみがないからと言って、油断しないでください。

決して脳の疾患は他人事ではありません。

実際、めまいがするので更年期障害だと思っていた女性が、
調べてもらったら脳梗塞の兆候が出ていたと
診断されたこともあります。

もし加齢による避けられない問題だと割りきって放置したら、
脳梗塞の発見が遅れていたことになります。

杞憂だったら無駄足を運んだ分のため息ぐらいで済みますが、
発見の遅れは命に関わる場合もあります。

あるいは脳に問題が起きて手足がうまく動かなくなり、
生活や趣味等に支障をきたすこともあります。

たかが立ちくらみとあなどらないでください。