偏頭痛が吐き気を伴う時には

ちょっと頭が痛いぐらいなら我慢もできますが、
偏頭痛が吐き気と同時に起こるレベルになってくると、
もはや小手先の対策ではどうしようもなくなります。

ちょっとコーヒーやお茶を飲んでカフェインを補給するとか、
そういう手軽な治し方では対応できないレベルなのです。

残念ながら、ここまで来ると
立ちどころに症状が改善するツボとか、
食べ物を工夫すればどうにかなるとか、
そんな状態ではありません。

当然横になって休むことが必要ですが、
その時はできるだけ暗くて静かな部屋が理想です。

つまり、オフィス等で机に突っ伏して休む程度では
十分な回復は望めません。

むしろ変な姿勢で休んでしまうと筋肉が緊張状態になり、
ますます吐き気や偏頭痛が悪化する原因にもなりかねません。

とは言え、このレベルまで耐えるという時点で、
簡単に休むことができる立場ではないと思います。

サラリーマンで簡単に欠勤できないとか、
大事な商談や会議を控えているとか、
プライベートで外せない用事があるという場合もあるでしょう。

しかし、残念ながら体調不良が都合よく治るかと言えば、
それは期待できないでしょう。

偶然に症状が改善する可能性も否定はしませんが、
想定外のラッキーとして考えるべきです。

となってくると、もはや休むことを正当化する必要が出てきます。

特にサラリーマンの場合、
心置きなく休むためにもこれは必要なことです。

すでに出勤した後なら、
吐き気までしているぐらいなので、
無理をして平気を装わない限りは変調は見た目にも伝わるはずです。

偏頭痛が常態化しているような場合には、
周りもいつものことだと思っている部分もあるかもしれませんが、
さすがに吐き気まで抱えている人を
強引に働かせるわけにはいかないでしょう。

また、その状態で無理に仕事を続けてトラブルを抱えたりしたら、
ますます帰りづらくなります。

自分のミスでクレーム等を引き起こしたら、
解決するまでは対応しなくてはいけなくなりますし、
引くに引けない状態になるでしょう。

それであれば、何も起こっていないうちに
偏頭痛と吐き気がして仕事にならない旨を伝えて、
早退した方があなたのためにも、
会社や同僚、上司のためにもなるはずです。

引き継がなければいけない仕事がある場合も、
本当に限界になってからでは頭が働きません。

すでに吐き気がある段階で手遅れな気もしますが、
体調が悪化していく前に行動を起こすに越したことはありません。

残念なことに、社員優先の労働環境は日本において
十分に整っているとは言えません。

特に慢性的な偏頭痛を持っていると、
頻繁に会社を休んだり、出勤しても社内で心配されたりして
肩身の狭い思いをしがちです。

健康であることは当然の前提として雇用されていますし、
癌のような命に直接関わる重病でもないので、
どうも同僚からの理解を得られないのです。

しかし、本当に辛い時は自己主張するしかありません。

その上で、普段の時に挽回することを考える方が生産的でしょう。

休める状態になったら、
とにかく刺激がない状態で睡眠をとれるように、
光や音は極力遮ってください。

特に脳をぐっすり休ませるのに必要なのは光の遮断です。

まぶたを閉じていても、光の刺激は脳に届きます。

常夜灯や明滅する光もマイナスです。

もちろん夜中に携帯が鳴ったり、光るのも防ぎましょう。

これは偏頭痛で寝込んでいる場合だけではなく、
普段から心がけておくことで睡眠の質を高めることができます。

また、吐き気まで伴うような場合、
あるいは実際に嘔吐するような場合は、
他に肩こり等も併発していることがあります。

その時は体調が良くなってから、
頻繁に体(肩だけではなく)をほぐすようにしましょう。

ただし、頭に痛みがあるうちは、
とにかく安静にしておくことを優先してください。