ストレスで過呼吸が出る場合にやっておきたい対策

過呼吸がストレスによって生じている場合には、
普段から上手に精神的な面でコントロールすることが
発作を防ぐ対策にもなります。

とは言え、これだけ色々なストレスがかかる社会において、
何の問題もなく生きていくのは不可能に近いでしょう。

現実離れした理想論ではなく、
この記事でお伝えしたいのは実際的な方法です。

東洋医療的な観点から見ると、
呼吸をコントロールするのは気持ちを安定させる上で
手軽でありながら有効な方法です。

過呼吸になるような場合は極端としても、
普段から気持ちに余裕がなくなると息が浅くなったり、
短くなったりしているはずです。

デスクワークに集中している時もこの傾向があり、
社会人であればパソコンに向かって仕事をしている時や、
学生なら勉強に集中している時がこの傾向にあります。

こんな時、深呼吸をするだけでも自律神経が
正常に働く手助けをすることができます。

同じストレスでも心拍数は自力でコントロールができません。

緊張している時に心臓がドキドキするのを
止めることはできませんよね?

しかし、肺の動きは違います。

ゆっくり息を吐き、それから吸うというのは
焦っている時や怒りを感じた時等、
気持ちが動揺している時にも実行できます。

それによって十分な酸素が供給され、
脳も余裕を感じることができてリラックスできるのです。

ストレスで過呼吸が起きる場合の対策として、
日常的にゆっくり息を吸ったり吐いたりするように
意識してみて下さい。

これにはもう1つ利点があって、
気持ちに波を立てるような出来事があった場合に、
呼吸に意識を向けることで出来事から気持ちを逸らせます。

別のことを考える余裕を生み出せるのです。

人間は激しい感情と論理を一度に駆使することができません。

起こった時に目の前が真っ赤になって
冷静な判断ができなくなったり、
驚いた時に思考停止になったりするのは
脳の働きとして必然なのです。

呼吸を整えようとするのは、
どちらかと言えば論理の側の働きに近いので、
感情の激しい起伏を和らげることができます。

その時に、
「どうして今、感情が乱れているのだろう?」
と客観視して分析する癖を付けられれば、
なおさら理想的です。

これは内省的な人間になることを奨めているのではなく、
単純に脳に論理的な処理をさせることで感情を抑える目的です。

客観視や分析というのは、まさに論理の働きです。

自分の主観から離れて出来事を他人の目で捉えることができれば、
おのずとストレスの原因となる感情は弱まります。

極端なことを言えば、
いきなり素因数分解を頭の中で始めるとか、
簡単な計算を始めるのでもいいのです。

脳の容量を論理で奪ってしまうことが目的ですので。

こういったことが日常的にできる対策ですが、
あとは交感神経と副交感神経の切り替えを正常にするために、
昼間はウォーキング等の軽い運動をしたり、
就寝前の2時間はテレビやスマホ、パソコンのような
ブルーライトで発光するものを見ないことも大切です。

脳と体がしっかり休まる環境を整えると、
それだけストレスが貯まりづらくなります。

疲れている時や寝不足の時はイライラしやすいので、
そうした状況が積み重なれば過呼吸になりやすくなります。

リラックスの時間を設けるのも有効なので、
お風呂好きならバスタイムを充実させる事を考えるといいでしょう。

休養の時に活躍する副交感神経を優位にするためにも、
お風呂は効果的です。

できればシャワーで済ませず、湯船につかってください。

マッサージも有効なので、
自分の手でふくらはぎ等を揉みほぐしてもいいですし、
マッサージ器具を使ってもいいでしょう。

あまり予算がなければ、百均でも色々売っています。

そういったものを使って、
普段とは違う気持ちでバスタイムを楽しむことも
ストレスを和らげて過呼吸を予防する助けになります。