立ちくらみで倒れる場合の対処法

症状が重く、倒れることもある立ちくらみになると
日常生活にも支障をきたすので対処法を知っておきましょう。

まずは症状が起こるシチュエーションを考えてみましょう。

大きく分けると2つのパターンがあります。

1つ目は、学校や会社の朝礼の時のように
長い時間立っている時に問題が起こる場合です。

2つ目は、立ち上がった時にふらっとして、
そのまま立ちくらみで倒れるような場合です。

前者の場合は直接的な対処は難しいのが現実です。

特に午前中に症状が起きることが多いのですが、
ちょっと水分を取っておけば大丈夫とか、
特定の食べ物を食べれば対策になるといったような
手軽な方法がありません。

対処法としては、そもそもの体質を改善していくことになります。

こちらは本質的な変化になるため、
時間がかかることは覚悟してください。

あとは何度が倒れた実績がある場合には、
限界まで無理をせずに早めにしゃがみ込むとか、
悪化する前に休みましょう。

周囲もそうした現場を過去に目撃していれば、
体が強くないことは知っているはずです。

さすがに倒れるまで立っていることを強要されることはないでしょう。

2つ目の場合は、急に立ち上がるのを避けることで
倒れるリスクを減らすことができます。

ゆっくり立つというだけでもめまいや立ちくらみが減るので、
少々じれったいかもしれませんが試してみてください。

立ちくらみへの本質的な対策としては、
自律神経を整える、貧血や低血圧を改善するといった
原因を断つことが重要です。

どれが原因であるかは人によるわけですが、
対策には共通するところが多いので紹介しておきます。

心拍数が上がらない運動を

立ちくらみで倒れるような状態で激しい運動をする必要はありません。

そもそもハアハアと息が切れるような運動は
活性酸素を生み出す原因にもなります。

スポーツと言えばプロアスリートや学生時代の部活でのプレーを
思い出すかもしれません。

しかし、実際に必要なのは息が切れない程度の軽い運動です。

鼻呼吸を続けられる運動強度と言い換えてもいいでしょう。

心拍数で言えば120を下回る程度なのですが、
これは把握しづらいと思います。

そのため、息がゼエゼエ言わない程度と考えると、
心拍数が大体120以下に抑えられます。

具体的にはウォーキング程度で十分です。

ジョギングのように走り回る必要すらありません。

歩くのは有酸素運動な上、人体の構造にとてもマッチした動きです。

人間は走るのには向いていない反面、
歩くのに適した構造になっているので、
体に無理をさせずに全身の血行を促進できます。

また、適度に体を動かすことで自律神経を整えることにもつながり、
睡眠も深くなりやすくなります。

できるだけ歩きやすい道を歩くとか、
普段とは違う道を使うことで脳に刺激を与えると、
ウォーキングが続きやすくなる上に
ストレスの発散にもなります。

これも自律神経にはプラスに働きます。

忙しい場合は通勤の途中に歩く区間を取り入れるとか、
そういった対策を講じるのもいいでしょう。

ただし、立ちくらみで倒れそうな時に
無理して動くのは禁物です。

症状が収まって元気な時に、無理のない範囲で動くようにしてください。

また、貧血気味の場合は鉄分を多く含む大豆やレバーを
意識的に食べるようにしてください。

豆乳を飲むこともお勧めです。

この場合、甘くない豆乳を飲むことをお勧めします。

砂糖や甘味料は体にとってはマイナスになるためです。