おたふく風邪の潜伏期間の目安と注意点

一般的なおたふく風邪の潜伏期間は10日から20日程度です。

つまり一週間半から3週間程度の間となります

かなり範囲は広めですね。

おたふく風邪はムンプスウイルスが原因となるので、
その感染から潜伏期間が始まります。

たとえば、家族に症状が現れてから2週間後、
すっかり治ったと思ったら別の子供が今度は発症、
ということも十分にありえることになります。

むしろ立て続けに異常を訴えるというより、
このように時期を空ける方が自然な展開とも言えます。

同じ時期に感染したなら話は別ですが、
家庭内で順繰りに周っているのなら潜伏期間の分だけ
時期がずれるわけですね。

東洋医療的に言えば、
免疫を強化することでおたふく風邪にかかるリスクは軽減できます。

肝や脾、腎等の弱い箇所を補い、
普段から体調管理に努めておくことによって
ムンプスウイルスに対抗できる体を作るというのは
ある程度までは可能です。

これはおたふく風邪に特有の対処法というよりも、
病気全般の予防ということになります。

東洋医療というと年寄りくさいイメージがあるかもしれませんが、
そんなことはありません。

子供であっても害のあるものは食べない、
五臓六腑をケアした食生活を送るといったことは重要です。

もちろん予防接種という手段もあるので、
それも視野に入れておく価値があるでしょう。

一度感染してしまえば抗体ができて発症しなくなるように、
予防接種でも同様の効果を得ることができます。

もちろん体調不良の際や、免疫力が弱まっている時は
予防接種であっても避けておいた方が安全です。

衰弱している時にウイルスを入れるなんて、
危険でしかありませんので。

子供が2人以上いて、これまでに発症した経験がない場合、
最初に1人がおたふく風邪になった場合、
潜伏期間が過ぎるまでは要注意です。

3週間を過ぎたら、
ひとまず大丈夫だったと思ってよいでしょう。

それまでの間は、
潜伏期間だから症状が出ていないだけで、
すでに感染している可能性は否定できません。

もっとも、神経質になっていたらキリがないのも事実ですが。

幸いなことに命に関わる事態になることは基本的にない病気なので、
普段と比べて著しい注意が必要なわけではありません。

元々子供は体調を崩しやすいものですので、
何もなくても気をつけておく必要があります。

そういえば、私が東洋医療を学ぶために海外に出ていた頃、
何人かの家族持ちの海外在住者と話をしたことがあります。

彼らは一様に保険に加入していました。

会社が保険契約をしてくれているところもあれば、
個人で加入している人もいました。

やはり子供が病院にかかることが多いため、
すべて自費診療だと負担が大きいのと、
不測の事態が起きた時に対応できる確信がないということです。

対して、独身の人は保険に入らず、
病院に行く時だけ自費で支払いをしていることが多かったです。

年に1回行くかどうかなので、
わざわざ海外の医療保険に入る必要を感じないという理由でした。

たしかに病院に頻繁に行くのは、
子供とお年寄りというのが通常であるため、
こうした傾向があるのも納得です。

おたふく風邪も大部分は子供が患者となりますし、
各種の予防接種も含めて病院にお世話になることは多いですからね。

とは言え、子供の方が大人より病院嫌いなので、
子供も医師や看護師も大変だとは思いますが。