おたふく風邪がうつる相手の2つの特徴

誰にでも同じようにおたふく風邪がうつるわけではなく、
主に2つの条件を兼ね備えた相手に限定されます。

1つ目は過去に感染した経験のない人。

と言うのも、一度発症していると抗体ができるため、
ほとんど2度目の感染がないためです。

そのため、家庭内に兄弟姉妹がいる場合でも、
すでに発症したことがあれば心配いりません。

2つ目の条件は、免疫力が下がっていることです。

おたふく風邪はムンプスウイルスの感染によってうつります。

しかし、このウイルスは感染力がずば抜けて高いわけではなく、
抵抗力が高ければ問題なく対抗できます。

元々体力が落ちているような状態の時に、
リスクが高まるということになります。

東洋医療の世界においては、
腎気等の要素によって体の免疫力が違ってきます。

腎気が不足すると抵抗力が落ちるわけですが、
現代人はこうした傾向に陥りがちです。

これは子供も大人も同じで、
食事1つ取っても仕方のないことです。

たとえば、砂糖が体に及ぼす害の大きさにおいては、
東洋医療・西洋医学が共に見解を一致させているところです。

現代人は砂糖を必須のものと誤解しがちですが、
元々日本の食文化には砂糖はありませんでした。

戦国時代においては、
幕府や朝廷・大名等の限られた特権階級だけが手に入れられる
贅沢品という扱いだったぐらいです。

政治的な駆け引きに使われていたという記録もあるほどで、
とても庶民の口に入るようなものではなかったのです。

それが現代では、子供の頃から砂糖を大量に摂取し、
人工甘味料が体の気の流れをとどこおらせています。

こうして抵抗力が落ちやすくなるわけです。

そこにムンプスウイルスがやってきたら、
おたふく風邪がうつるのも無理はありません。

治療をすれば治せる病気ではありますが、
普段から体の状態を整えることで予防にも努めたいところです。

特に家族がおたふく風邪になった場合には、
そうした配慮も必要でしょう。

本来なら体質に合わせた食事を心がけたいところですが、
そこまでの判断は難しいものです。

いわゆる健康的な食生活というのは最大公約数的なもので、
本当の意味での理想ではありません。

たとえば、野菜をたくさん取るのがいいというのは事実ですが、
具体的にどのような野菜を摂取するのがいいかは人によります。

体質や体の状態によって、
避けるべき野菜や積極的に食べる野菜が出てくるのです。

これは肉でも同じことです。

牛と豚と鳥のどれを多めにするべきかは、
それぞれの内臓の強さによって変わってきます。

東洋医療の考え方では、
食べ物と臓器には対応関係があります。

そのため、肝臓が弱いなら鳥肉を食べるべきとか、
そういった法則があります。

病気によって食事療法が提唱されることがあるのも、
特定の臓器が弱っている時には、
その部分を強化したり、
関連臓器をサポートする必要があるためです。

とは言え、おたふく風邪の予防のために
決定的な食品があるわけではありません。

あくまでもバランスの問題ですので。

また、うつるのを防ぐためではなく、
治すために食生活を変えるというのも
特別な事情がない限りは不要と考えていいでしょう。

もちろん、お腹に優しいものを医師が勧めているとか、
そういった場合には配慮が必要です。

こうした事情がないのであれば、
特定の臓器だけをケアすればいいという病気ではありません。

また、急性の症状が出ている最中に、
東洋医療的な観点から食事による体質改善をするというのは、
タイミングとして適切ではありません。

病気に苦しむ子供を見て気持ちが焦るのは分かりますが、
まずは体質改善より目の前の状態を改善することです。

ここはタイミングを見誤らないでください。

特におたふく風邪の症状が治まらないうちは、
子供も食欲が落ちることがあります。

そんな時は食べやすいものを食べておいた方が、
体力が落ちるのを防ぐことにつながります。

体にいい食事は、往々にして味覚的には魅力がない、
要するにまずくなりがちであるというのも事実です。

健康を突き詰めるほどに、
食べる喜びとは相反する方向に進んでいきますので。

本人の意思や決意、精神力を求められる大人ならいざ知らず、
病気の最中にある子供にそれを求めるのは酷なことでしょう。

また、家庭内におたふく風邪を発症したことがない子供がいる場合、
できるだけ接触は避けた方が無難です。

ウイルス性の感染症ですので、
極力引き離しておいた方が安全度は増します。

これは自宅の間取り等にも左右されるところではありますが、
食事の時間をずらすとか、
できる範囲で対処しておきたいところです。

命に関わる病気ではないとは言え、
わざわざ一家の中で蔓延させる必要もありませんから。

ちなみに、おたふく風邪がうつるのは子供に限りません。

割合としては少ないものの、大人でも感染はします。

成人して入れば大丈夫というのは誤解ですので、
注意を付け加えておきます。