背中の寒気の原因には厄介な病気も

ブルっと背中に寒気が走った経験はありますよね。

多くの方は風邪を連想すると思いますが、
中には慢性疲労症候群のように長引くものや、
胆嚢炎、虫垂炎、肺炎等の緊急の治療が必要な病気、
ウイルスによる感染症、悪寒戦慄などもあります。

そのため、ちょっと横になって休めば十分な場合から
すぐに医師による治療を要する場合まで様々です。

ここでは、それぞれの特徴を見てみましょう。

慢性疲労症候群

文字通り、疲れが常に溜まってしまい、
慢性化した状態です。

20代から50代に多く見られ、
日本だけでも30万人以上の患者がいると推測されています。

背中に寒気を感じる他にも、微熱や頭痛、
体のだるさ等の症状があります。

常時軽い風邪を引いているような感じと
イメージしてください。

上記の他に夜にうまく眠れなくなったりもして、
ますます疲労がひどくなることもあります。

問題なのは、風邪のようにすぐ治らないため、
長期化して仕事や家事に支障をきたすことです。

周囲からの理解を得づらいため、
ただなまけているように誤解されることもあり、
それを苦にする人もいます。

高熱を伴う寒気

肺炎・虫垂炎、腎盂腎炎、胆嚢炎等によって
高い熱と共に背中が続々することがあります。

腹部や背部、腰等に痛みが出たり、
呼吸に苦しさを覚えることもあります。

これらは早急な治療を求められます。

少し補足的に説明しておくと、
虫垂炎というのはいわゆる盲腸です。

急に腹痛が起きて、手術が必要になることで有名ですね。

この盲腸を切る手術が海外では高いことが取り沙汰され、
保険の重要性をアピールする際に利用されたりもします。

腎盂腎炎は腎臓が細菌に感染して起こるもので、
こちらも高熱と寒気を感じやすい他、
血尿や尿の色が濁る、
背中から腰のあたりに痛みを感じる、
吐き気をもよおすといったことがあります。

胆嚢炎は結石で胆嚢がつまり、
細菌に感染して炎症が起こっている状態です。

背中のあたりの寒気以外に大きな痛みを伴うことがあります。

脂肪の多い食事が原因の1つとされます。

ウイルスによる感染症

広い意味では風邪もここに含まれますし、
インフルエンザも同様です。

毎年冬になるとインフルエンザが猛威をふるいますが、
その時期を中心に注意が必要です。

39度程度の高熱と体中の筋肉の痛み、
頭痛、くしゃみ、鼻水等が背中の寒気以外にも見られます。

インフルエンザはかなり辛いです。

予防接種をしておけばよかったと、
病床に伏しながら何度後悔したことか・・・

食中毒によって寒気が起こることもあります。

こちらはお腹から症状が来るので、
下痢や吐き気、あるいは嘔吐も起こります。

有名なところではサルモネラ菌がありますが、
ノロウイルスも数年前に話題になったのは
記憶にあるかと思います。

悪寒戦慄

主に更年期に起こるのが悪寒戦慄で、
体温が下がり過ぎることや、血行不全、
ホルモンバランスのくずれによる
自律神経の不調が原因とされます。

その結果、熱がないのに背中に寒気を感じるようになります。

血の巡りを促進するため、
冷たい食べ物(アイス等)や飲み物を避け、
砂糖を食べ過ぎないようにしたいところです。

また、ウォーキング程度の軽い有酸素運動や
ぬるめのお湯での半身浴が対策となります。