背中の違和感の原因は内臓の病気のことも

背中に違和感があるとか、
なんだか気持ち悪い、痛いといった症状は
内臓の病気が原因でもたらされていることがあります。

ストレスで胃腸が弱っている場合、
癌や肝炎、膵炎の場合等様々ですが、
ここではそれぞれについて見てみましょう。

ストレスが原因の場合

現代人にとって慢性的な悩みの種となっているストレスですが、
それが原因で胃炎や胃潰瘍になることがあります。

この場合、一般には腹部に気持ち悪さや痛みが
出るという風に思われがちです。

しかし、実際には症状が背中側に出ることもあります。

感じ方の問題の違いという部分もありますが、
前面に出るか、背面に出るかは様々なのです。

そして、ストレスには特効薬のようなものがないため、
簡単に解決できないという問題があります。

一時的に胃薬等で症状を緩和しても、
内臓がダメージを受ける下地は残っているわけで、
そもそもの原因を取り除くのは容易ではありません。

ストレスのコントロールというのは、
もはや医療というよりも
人生や生き方の問題になってきてしまいます。

違和感は背中の真ん中に出る他、
左右にかたよって感じられることもあります。

肝臓の病気の場合

肝炎や肝硬変、肝臓がんが原因で
背中の違和感や痛み、しびれ等が起こることがあります。

この場合、症状は真ん中よりも右側に位置します。

さきほどの胃炎の場合と違い、
状態が悪化するまで自覚できない傾向にあります。

特に肝臓がんは難治性の癌の1つで、
治りづらいのが特徴です。

つまり、発見してもなかなか解決できないのです。

逆説的に言えば、
違和感を感知できるほどの状態というのは、
相当に進行してしまっていることになります。

なお、肝炎にしろ肝硬変やがんにしろ、
お酒を飲むことだけが原因ではありません。

まったくアルコールをたしなまない人でも
他人事とは言えない病気です。
(もちろん飲み過ぎればリスクは増大します)

すい臓の病気の場合

膵炎やすい臓がんが原因で背中の違和感が出たり、
さらには痛みに発展することもあります。

すい臓は認知度というか知名度は低めですが、
インスリンの分泌等で必須の臓器です。

すい臓がんの場合には、
すべての癌の中でも生存率が最も低いものの1つです。

症状が出る場所としては、
背中の真ん中からやや右になります。

心臓の病気の場合

こちらは体の真ん中より
やや左側に違和感が出ることになります。

心筋梗塞や狭心症などが疑われ、
症状が悪化すると命に関わる病気です。

心臓の位置はよく知られている通り胸になるので、
やや高めの位置に症状が現れます。

肺の病気の場合

左右対称になっている内臓のため、
背中の左側または右側の一方だけに違和感が出ることがあります。

肺炎や肺がん等が著名なところです。

このように、背中の違和感はストレスが原因の場合もあれば、
内臓の病気が関わっていることもあります。

また、何となく気持ち悪いというところから、
しびれや鈍痛、チクチクした痛みとして感じられたりと
段階によっても変わってきます。

食事の時間との関係で症状が出やすくなったり、
収まったりすることもあるので
この点も原因解明の手がかりとなります。

また、他にも筋肉の異常によるケースもあります。

普段とは違う体の使い方をしたとか、
寝違えた時ですね。

寝違えは首にくるイメージですが、
背中にダメージが出る場合もあります。

こうした場合は数日もすれば違和感はなくなります。