立ちくらみや耳鳴りを予防するために自律神経を整える

自律神経が乱れて立ちくらみや耳鳴り、めまい等を感じたり、
ひどい場合は倒れたりすることがあります。

このような症状を改善したり、予防するには
体の中のリズムを整える必要があります。

有名なところでは、交感神経と副交感神経があります。

大雑把に言えば、
交感神経は仕事をしている時や緊張時、活動時に優位に働き、
副交感神経は休養やリラックスの時にメインになります。

この切替がスムーズに進まなくなると、
頑張ろうとしているのに体がだるかったり、
頭がぼんやりしたり、昼間から眠くなったりします。

交感神経が強く出るべき場面で、
副交感神経が優位になっている例ですね。

逆のパターンとして、
夜に寝ようとしても興奮して寝付けず、
睡眠不足に陥るようなこともあります。

こうした状態が続くと体力だけではなく、
精神的にも消耗します。

耳鳴りやめまい、立ちくらみが自律神経失調症によって
症状として表れている場合には、
薬を飲めば万事解決というものではなく、
毎日の習慣も整えていく必要があります。

更年期に入るとホルモンバランスが崩れ、
規則正しい生活を送っていても問題が生じることは多々あります。

だからといって、
生活習慣を乱しても大丈夫な理由にはなりません。

また、子育てを終えた家庭だと、
これまでは子供のために栄養を考えて食事を用意していたのが、
奥さんが1人で昼食を取るときに手を抜くようになり、
ご飯というよりお菓子がメインになったりして、
そういったところから食生活が乱れることもあります。

たしかにスナック菓子やスイーツは美味しいですし、
人間の本能に根ざした欲求なのは事実です。

わざわざ料理をしてご飯の用意をするよりも、
ケーキやシュークリーム、おはぎ等を買ってきて
お腹を満たしてしまいたくなるのも分かります。

コンビニやスーパーに行けば、
美味しいお菓子がいくらでもありますし。

それでも体のことを考えるのなら、
食事と間食は明確に分けるべきです。

もちろん食後に甘いものをちょっと食べるぐらいなら
大きな害はありません。

と言っても、砂糖の及ぼす影響を考えると、
食べないのが理想論ではありますが。

そこまでの節制は求めない人が多いはずなので、
適量ぐらいにとどめておきましょう。

耳鳴りや立ちくらみの予防は、
直接的に関係のありそうなところだけをケアすれば
十分な効果を発揮するものではありません。

お風呂のタイミングのように、
一見するとどうでもいいようなことも関係してきます。

疲れたからと言って、
夜にお風呂に入らずに朝にシャワーで済ませたりすると、
それも自律神経の乱れにつながります。

しかし、自律神経が乱れ始めると、
そもそものルーティーンをこなすのが辛くなります。

体が思うように動かないということは
精神力に頼ることになりますし、
倦怠感に包まれると気持ちも弱くなりがちです。

それが自律神経失調症の厄介なところなのです。