立ちくらみやめまいの原因と簡単な対策

立ちくらみやめまいが起こる原因として、
主に貧血・自律神経失調症・低血圧が挙げられます。

真っ先に頭に浮かぶのは貧血ではないかと思いますが、
こちらは血液中のヘモグロビン濃度が薄くなる場合、
脳に十分な酸素が供給されていない脳貧血の場合があります。

前者なら一般に知られている通り、鉄分を取ることが必要です。

レバーや大豆製品(豆乳、納豆、豆腐等)、かつおなどを
意識的に食べるようにしてみてください。

特に大豆関係は手頃な金額で色々とバリエーションもあるので、
頻繁に食べやすいかと思います。

脳貧血の場合は自律神経の乱れが関係してくるので、
次の自律神経失調症が立ちくらみの原因の場合と
合わせて見ていきましょう。

自律神経失調症の症状の一環として立ちくらみが出ている場合、
他にもめまいや耳鳴りを伴ったり、
気分が滅入りやすくなったりします。

更年期になると発症しやすい傾向にあります。

この場合、対策としてはストレスを解消できる趣味を持つこと、
呼吸や心拍が乱れない程度の軽い運動、
規則正しい生活習慣を取り戻すことがあります。

ストレスは自律神経を乱すことになるので、
上手にコントロールすることが必要です。

適度な運動はストレスの解消にもなるので、
ウォーキングのように軽く体を動かす習慣を付けるのがお勧めです。

ウォーキングと言っても、
別に特別なことをする必要はありません。

普段よりも少し早足で歩く程度で十分ですし、
膝等に痛みがある場合はゆっくり歩くだけでもかまいません。

靴もウォーキング専用のシューズを用意する必要はないので、
普通のスニーカーで十分です。

さすがにハイヒール等の歩きづらい靴は
ストレスも伴うので避けたほうがいいですが、
歩きやすいビジネスシューズでもいいでしょう。

通勤時にちょっと遠回りをして歩くような場合なら、
何も靴を履き替えるひつようはありません。

この時に好きな音楽を聞いてリズムを作るとか、
気分転換をするのも上手な方法です。

ただ歩いているだけだと退屈でも、
こうした楽しみがあると続けやすくなります。

あとは食事や睡眠、お風呂の時間を決めて、
できるだけ定期的に日々を過ごすことも
自律神経の働きを正常化する上で有効です。

仕事をしていると難しいところではありますが、
たとえば食事の時間が決まっていれば胃腸も準備ができます。

あるいはお風呂も意外に体力を使うので、
決まった時間の方がいいです。

これは睡眠との兼ね合いもあって、
お風呂の時間が変わると眠りにつけなくなる人もいるので、
そのような場合には決まった時間に入浴することと就寝することが
セットになるわけです。

自律神経失調症が原因の立ちくらみの場合には、
このような対策を立てることができます。

低血圧の場合ですが、
血行の悪さと体温の低さが原因となっています。

そのため、先程と同様に軽い運動をすることが対策の1つです。

心臓や肺が痛むほどの運動ではなく、
ちょっと息が弾むぐらいで十分です。

間違ってもプロのアスリートのような激しい運動を
自分に課さないでください。

彼らは健康寿命を削って職業人としてプレーしているだけです。

スポーツ選手の怪我の多さを見て分かる通り、
私達が健康のために体を動かす際に見本にすべき対象ではありません。

また、体の冷えを取るために冷たい飲み物は避けましょう。

冷蔵庫でキンキンに冷やされた飲み物より、
常温の水やお茶を飲むことをお勧めします。

あまり熱すぎるものも食道や胃腸を痛めるので、
(食道がん等のリスクも増します)
熱いより人肌程度に温かいぐらいがちょうどいいです。

冬を中心に、足先が冷えないような服装をすることも重要です。

体を冷やさないというのは全身についても重要ですが、
特に足は冷えの原因になりやすい場所です。

多くの女性が実感として、理解されているかと思います。

また、ふくらはぎの働きを促すことで、血行が良くなります。

そのため、アキレス腱を伸ばしたり、
普通の立った姿勢から背伸びをする感覚で爪先立ちになって、
元に戻してというのを毎日15回ほど繰り返してみてください。

ふくらはぎの筋肉は第二の心臓と呼ばれるほど重要で、
一度心臓から体を下っていった血が上半身に戻るために
重要な役割を担っています。

運動不足の人を中心に、
このふくらはぎが十分に機能していないことが原因で
低血圧になりやすくなっています。

現代人はどうしても体を動かす機会が少ないため、
意識的に体を使う時間を作りましょう。

と言っても、改めて時間を割こうと思うと三日坊主で終わりがちなので、
歯を磨く時につま先立ちになると言ったように、
日常の習慣と組み合わせることをお勧めします。

これなら忘れることもなくなりますし、
余計な時間を使う必要もなくなります。

このように、めまいや立ちくらみの原因は1つではありませんが、
対策には共通の部分もあります。

また、どれも特別なことが必要なわけではなく、
一般的な健康習慣の一部です。

立ちくらみに対処するためだけではなく、
結果的に様々な病気の予防にもなるので
上手に取り入れてみてください。