天気によって偏頭痛の前兆を感じる

雨や低気圧が近づいてくるといった天気によって、
偏頭痛の前兆が現れる場合があります。

かなり大きな症状としては閃輝暗点があります。

こちらは目の奥で閃光が走ったような感覚を受けるものです。

壁にぶつかったり、殴られたりして
目の前に火花が散るという表現をすることがありますが、
閃輝暗点はそういった原因なしに光が見えます。

もっとも、偏頭痛なら必ず閃輝暗点が前兆として出るわけではなく、
大半の人には無縁です。

天気によって体調が変わるというのは、
ある意味自然な話です。

雨が降ると古傷が痛むとか、
低気圧が近づいてくると自律神経が乱れるとか、
そういったことは往々にして起こるためです。

また、普段はそうでもなかったのに、
仕事や家庭内に問題等でストレスがたまっている状態だと
神経が敏感になって普段は見落としがちなところまで
感じるようになる場合もあります。

あるいは妊娠中になってから、偏頭痛が増えることもあります。

こちらも体質が一時的に変化していることになります。

妊婦さんは通常時よりも、ずっと体調を崩しやすい傾向にあります。

東洋医療的に見ても、
体内に生命を宿すことによって気が吸い取られるだけではなく、
流れにも乱れやとどこおりが出やすくなります。

ある意味、普通の状態と違うのは仕方のないことです。

偏頭痛の前兆がある場合には、
早めに頭を冷やしておくとか、
コーヒー等の飲み物でカフェインを
摂取する準備をしておくとよいでしょう。

わざわざ悪くなるのを黙って待っている必要もありません。

天気によって体調が左右されるのは大変ですが、
ある程度事前に予測できれば対処できることもあります。

雨や低気圧なら天気図や天気予報があるので、
それを参考にできます。

最近はスマホで常に天気をチェックすることもできるので、
以前に症状が出た時の特徴も把握しやすいはずです。

同じ雨の日でも、
その前後の天気によって傾向が違うかもしれません。

そういった部分での体調の予測の精度が上がっていけば、
余計な時にまで体のことを心配して
ストレスを貯めずに済みます。

以前に、雨の日は目の奥が重くなって、
妙に眠気がするという人もいました。

彼女も偏頭痛持ちで、眠気や肩こりと併発することが多かったのです。

晴れの日はそこまで体調が悪いわけではなく、
雨の日は元々気が滅入る上、
この数年は体調も悪くなりやすいため
ますます嫌な気分になるということでした。

こういった場合は自律神経が乱れている可能性もあるので、
生活のリズムや睡眠の質を高めることが大切です。

たとえば、毎朝起きてから軽く体を動かしたり、
(軽いラジオ体操程度で十分)

極力同じ時間に3食食べるようにして
内臓が定期的に動けるように配慮したり、

交感神経と副交感神経のバランスを整えるために
ゆっくりお風呂に入ったり、
時にはマッサージやエステ・スパ等で体をほぐしたり、

眠る前はテレビやスマホ等の光刺激を避け、
間接照明等のやさしい明かりで本を読んだりして過ごしたり、

眠る前には興奮物質であるカフェインを避けたりして、

自律神経を整えるということも考えてみてください。

遠回りのように思えるかもしれませんが、
天気によって偏頭痛が起こるような場合には、
こうして自律神経をケアすることも必要です。